自分の筆記角度と字のスタイルから万年筆のペン先の硬さを選ぶ
ワールドフォトプレス編(1987)『文房具STATIONERY』光文社文庫
この本は、1987年に光文社から出版。そのなかで「<序>にかえて」として、当時のモノマガジン編集長が「非日常的な万年筆」と題して、モンブラン万年筆への愛着を語っている。その内容は、鉛筆、万年筆からはじまり、カッターナイフとハサミ、システム・ノート、色鉛筆、シャープペンシル、ワープロ、製図ペン、ステープラー、インク、マーカー、消しゴムなどの紹介である。
以下、気になる点をいくつか引用。
万年筆のペン先の金の含有量について
- 14K-585 14金。金量が24分の14であることを示す。残りの24分の10は、他の金属が含まれていることになるが、一般的には金14に対し、銀5、銅4、その他1の配合を行っている。数字の585は金量を1000分比で表現したものだ。つまり24分の14は、1000分の583.33..になるから、それを585で表現するのだ。
- 18K-750 金量が24分の18。1000分の750含まれていることを表示。
- 18-WG 18Kは、24分の18の金量を示す。WGは「ホワイトゴールド」の略号で、金以外に混合する金属に白色系のもの、たとえば亜鉛などを用い仕上がりを銀色にしたものである。また、銀色であっても、18Kだけの表示のものは、軸材の色などと合わせるために金色の18金ペンにロジウムなどのメッキを施したもので、中身は18金である。
- G14K Gは”Gilding”(メッキ)の略号で、普通はステンレスに14金のメッキを施したものである。
- R14K Rは”Roll“(巻く)の略で、金張りであることを表わす。この表示はペン先よりも装飾部分に多い。
書きぐせと好みのペン
「筆跡には指紋にたとえられるほど、各人それぞれの個性がある。文字のカタチがどれだけ似ていようとも、ペンの角度や筆圧までは真似することができないのである。万年筆の書き味を決める要素としては、なめらかなタッチ、スムースで適度なインクの出、ペンポイントの太さ、弾力性などがあげられる。しかし、それぞれの要素も使う人によって微妙に違うものである。筆圧、筆記角度、筆記方向が各人異なるからである。ところが、これを逆手にとると、面白いことがわかる。つまり書きぐせで、好みのペンを見つけ出せるのだ。」
- 筆記角度80~90度の人は、持つ位置がペン先にきわめて近く、筆圧が強くなり、文字の大きさが小さく、ペン先の好みは堅いペンということになる
- 筆記角度70度の人も堅いペン
- 筆記角度60度の人は一般的なもの
- 筆記角度50度の人は柔らかいペン
- 筆記角度40度の人は堅い太めのペンか、柔らかいペン
字のスタイルと好みの太さ
- 大きい字を書く人 中字
- 小さい字を書く人 極細
- 角ばった字の人 細めの軟らかいもの
- 早い筆記の人 やや太め
- 遅い人・まん丸字 細めの軟らかいもの
ちなみに、自分の筆記角度測定すると45度程度だった。自分が想像していた以上にペンをねかせて書いているようだ。筆記確度の測定はぜひおススメしたい。
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