読書・備忘録 万年筆・手帳・時計 梅田晴夫

日本における万年筆の集大成 梅田晴夫『万年筆』

日本における万年筆の集大成

梅田晴夫(1979)『万年筆』青土社

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 1979年に青土社から出版。1974年の『The万年筆』(読売新聞社) 、1978年の『万年筆』(平凡社)につぐ万年筆に関する書籍で、梅田氏の万年筆の集大成ともいえるものである(総ページ数は275頁)。基本的内容は、『The万年筆』(読売新聞社)と同じ。ただし、一部加筆部分あり。

内容は、万年筆前史、万年筆の黄金時代、日本の万年筆、ペンの雑学、万年筆エトセトラという項目だ。

  加筆されたあとがき「私の≪理想の万年筆≫について」においては、梅田氏が、理想の万年筆<プラチナ万年筆#3776>に出会えた喜びとともに、この本を万年筆の書の決定版にしたいと考えていることがと記されている。この#3776という名前は、「富士山の標高にちなんで名付けられた。1978年の発売以来、#3776は多少の変更を経て現在まで生産が続けられ、種類も大幅に増えた。」(アレキサンダー・クラム・ユーイング,p.144)とあるように、<プラチナ万年筆#3776>は、およそ30年にわたって、職人たちの改善が積み重ねられてきた万年筆なのである。

〈参考〉
アレキサンダー・クラム・ユーイング著,赤堀正俊監修『こだわりの万年筆』(2006)ネコ・パブリッシング

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