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アメリカでは「ボールポイントペン」、イギリスでは「バイロ」

市浦潤責任編集(1984)『文房具図鑑 さあ、いっしょに、いい文房具みつけませんか?』 ステレオサウンド社

 この本は、1984年にステレオサウンドから出版。
「あなたに代わって100本の筆記具の試し書きをしてみました」いという特集記事では、ボールペンやマーキングペンの歴史が紹介されるとともに、ボールペンやサインペンの試し書きが行われ、読者にとって役立つ企画となっている。 ちなみに、ボールペンは、アメリカでは「ボールポイントペン」、イギリスでは「バイロ」と呼ばれているそうだ。

 また、「幻の万年筆『オノト』その誕生と消滅」と題して、30年前(出版当時)に突然消えてしまった「オノト」という万年筆についての解説文がある。この文では、中園宏氏とすなみまさみち氏のお二人がコレクションと資料を提供。文章はすなみまさみち氏が担当。

鉛筆の歴史

さらに、鞍井場希美子氏による「ダ・ヴィンチとおなじころフランスに現れたクレヨン(鉛筆)を現代的な鉛筆に変えてしまったのは「公安委員会」とコンテ氏だった」と題して、鉛筆の歴史を紹介している。読み物として面白いし、貴重な資料だ。。

なお、スーパー文房具として、マイクロコンピュータ、ワードプロセッサ、コピーマシーンが写真つきで紹介されていて、「コンピュータは新しい思考を生みだすかもしれない」というタイトルがついている。

関連情報:市浦潤氏の著作
市浦潤(1986)『文房具 知識と使いこなし』新潮文庫

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