文房具には相性がある
堀源一郎(1982)『書斎の小道具たち 天文博士のとても私的な文房具考』センチュリープレス。
この本の”序にかえて”から引用。
「文房具には、客観的な質の良否とは別に、それを使う人間との相性があるように思われる。ところが、その相性が見つかるのは、多少なりとも使ってみたうえでのことである。つまり、お気に入りの文房具は、それを買うのではなくて買ったものの中から見つかる、とまで言うことができる。」(p.11)
そのとおり、自分のお気に入りの文房具も他人には使いづらい・・・、よくあることかもしれない。
内容は、文房具との出会いから始まり、壱では、0.9ミリのシャープペン、ステープルレス・ステープラー、ノック式万年筆について、弐では、電動文房具、再生電池、電卓、肥後守と十徳ナイフ、ハサミ談義について、そして、参では、名刺サイズメモ紙、分類、カタログ・ショッピングなどについて書かれてる。
独自の視点からの文房具論です。文系の私には、気楽に読むということができなかった。