2019年の夏に出張で島根県松江市を訪れた。観光のための時間はほとんど取れなかったが、以前から見たいと思っていた「 夕景の美しさで有名な湖。 宍道湖に」行くことができた。とりあえず、その時見た宍道湖の夕焼けを記録としてアップしておく。
島根県の宍道湖
宍道湖は日本一の夕日を楽しめるといわれる場所。しじみの漁獲量は日本一。
1963年に米の増産を目的に、宍道湖と中海を淡水化し、干拓地や周辺農地への農業用水として利用する計画(中海・宍道湖淡水化事業)が着手されました。しかしその後は米の減反が進み、淡水化による水質の悪化なども問題となり、1988年に鳥取、島根両県が国に工事の延期を申し入れ、事業は凍結し、2002年には宍道湖、中海の淡水化事業は中止となりました。
中海・宍道湖・大山圏域市長会「だんだんサミット」ウェブサイトより引用
白潟公園
米子鬼太郎空港からバスで松江に到着。JR松江駅前は観光客が大勢集まっていた。ちょうどサラリーマンらしき人たちが帰路につく時間に重なったため、駅前はちょっとした混雑状態であった。駅から北に歩き、そこから徒歩で白潟公園に向かう。徒歩で15分ほどの距離である。
白潟公園の入り口
松江駅から駅通りを西へ向かって突き当りに白潟公園がある。何とか夕焼けの時間にギリギリ間に合ったようだ。
松江を訪れた文人たちが感動した美しい町「松江」(橋北編)
松江市は、北に日本海を望む大山隠岐国立公園に指定されている島根半島の山並み、中央にラムサール条約に指定された宍道湖・中海、南に中国山地を配し、水と縁の豊かな自然に恵まれ、多種多彩な文化遺産や魅力ある観光資源を有する国際文化観光都市です。松江城を囲む森やしっとりとした佇まいの町並みが堀川に映って古都の面影を残し、これら「日本のおもかげ」を求めて多くの文学者が松江を訪れています。
明治時代の松江の町の印象と人々の暮らしを、小泉八雲は多くの文章に書きました。大正に入って、徳富蘆花が来松。志賀直哉、芥川龍之介は松江でひと夏を過ごしました。島崎藤村、田畑修一郎、中里恒子、立原正秋、五木寛之など多くの作家たちが、松江城天守閣からの眺望の感動、湖畔にある宿から見える宍道湖の穏やかな景色などを文章に残しています。
白潟公園から宍道湖を西方面を撮影
白潟公園の入り口から徐々に湖に近づきながら撮影してみた。
空と湖がつくり出すその美しさは小泉八雲をはじめ、多くの文人墨客をも魅了してきたそうである。湖面と空の美しさに感動した。
実はこの日、東京は朝から曇り。米子空港を降り立ったときも空は厚い雲に覆われていた。夕日はあまり期待していなかったが白潟公園に着いたときには少し雲が切れ、夕日が見えた。
宍道湖観光遊覧船「はくちょう」が嫁ケ島に向かっていた。嫁ケ島は宍道湖に浮かぶ唯一の島である。
宍道湖大橋を渡る
松江城
残念ながら国宝松江城に行く時間がなかった。下の写真は近くのビルから撮影した松江城。